2020.3~2021.1

やきものに親しむ

やきものを見ても、何が良いのかわからない。目利きじゃないから見ても仕方ない…。こんなふうに、美術館のやきものを敬遠してはいませんか。モノの良し悪しを見極めるには知識と経験が必要ですが、「絵柄がきれい」「形がおもしろい」といった印象を入り口にすると、案外親しみがもてるかもしれません。動植物の文様やユニークな形状が目で見て楽しい、そんなやきものを集めました。

<展示作品>
坩台青花白磁花鳥文壺加彩貴婦人俑三溪園のお庭焼 他

2019.3~2020.1

国虎の近江八景

「近江八景」とは琵琶湖南部の8つの景勝地を指すものです。近江(現在の滋賀県)の名所と自然の情景の組み合わせは画題として好まれ、江戸時代には浮世絵版画や屛風絵としてさかんに描かれました。なかでも歌川国虎による「近江八景」は遠近感の強調や曲線を多用する自然景描写が特異な雰囲気を醸し出す作品で、謎の多いこの絵師の代表作として挙げられるものです。
今回は大正時代に制作された伊東深水の「近江八景」も併せて展示いたします。個性豊かな八景をお楽しみ頂ければ幸いです。

<展示作品>
粟津の晴嵐堅田の落雁瀬田の夕照比良の暮雪 他