加彩貴婦人俑

ゆったりとした衣装をまとう、豊満な女性像。「俑」とは特に副葬用の人形のことで、この女性は死者に仕える侍女なのでしょう。玄宗皇帝と楊貴妃のエピソードが知られる唐時代(618-907)の中国の陶俑で、このスタイルは同時代の流行を多分に反映しているものと考えられます。