2021.3~2022.1

朝鮮美術へのまなざし その背景

当館のコレクションにおいて重要なウエイトを占めるのが、李朝を中心とする朝鮮の美術工芸品です。民藝運動で知られる思想家・柳宗悦(1889-1961)らの活動がそれらの評価の向上に大きく寄与したことは周知の事実でしょう。柳は、それまで注目されずにいた日用の器物や民画に「健康な美」「正常な美」をみる、新しい視点を広く一般に示しました。「銀座 天一」初代の矢吹勇雄は柳より一回り年下でしたが、同時代人としてその見方を共有できた結果が現在のコレクションなのではないでしょうか。目の前の作品からそのことをうかがい知ることができたらと考えます。

<展示作品>
水滴 各種白磁壺粉青沙器線象嵌魚龍文扁壷花鳥図 他

2020.3~2021.1

やきものに親しむ

やきものを見ても、何が良いのかわからない。目利きじゃないから見ても仕方ない…。こんなふうに、美術館のやきものを敬遠してはいませんか。モノの良し悪しを見極めるには知識と経験が必要ですが、「絵柄がきれい」「形がおもしろい」といった印象を入り口にすると、案外親しみがもてるかもしれません。動植物の文様やユニークな形状が目で見て楽しい、そんなやきものを集めました。

<展示作品>
坩台青花白磁花鳥文壺加彩貴婦人俑三溪園のお庭焼 他