2019.3~2020.1
国虎の近江八景
「近江八景」とは琵琶湖南部の8つの景勝地を指すものです。近江(現在の滋賀県)の名所と自然の情景の組み合わせは画題として好まれ、江戸時代には浮世絵版画や屛風絵としてさかんに描かれました。なかでも歌川国虎による「近江八景」は遠近感の強調や曲線を多用する自然景描写が特異な雰囲気を醸し出す作品で、謎の多いこの絵師の代表作として挙げられるものです。
今回は大正時代に制作された伊東深水の「近江八景」も併せて展示いたします。個性豊かな八景をお楽しみ頂ければ幸いです。
<展示作品>
粟津の晴嵐、堅田の落雁、瀬田の夕照、比良の暮雪 他