皿の絵(朝鮮の洗濯女)

バーナード・リーチ(1887-1979)

円い風景の中に女性が一人。皿の図案であることを意識して描かれたものと思われます。 単純化とデフォルメが進んでおり、何の図であるのかすぐには判りかねますが、どうやら 「洗濯棒」を片手に衣類を叩いているようです。まとめて垂らした黒髪と薄い靴、そして相 撲とりのように大胆な蹲踞姿勢が特徴的です。作者が朝鮮を訪問した際に目にした光景なの かどうかは定かでありませんが、西欧人が極東で目にした珍しい景物をデザイン化した、と いう印象を受けます。