南枝早春

竹久夢二(1884-1934)

ほころび始めた梅の花の下で羽根つきをする女性。濡れたような瞳に長い脚の、いわゆる 夢二式美人です。少々現実離れしたその姿には、画家が理想とする女性像が託されていると 言えるでしょう。「南枝」とは梅花の別称で、同一モチーフの作品が複数存在します。 2024年は生誕140年・没後90年にあたります。