梅文湯呑

川喜田半泥子(1878-1963)

箱の蓋書に「我れながら 梅え〱(=梅え梅え)」と記されている作品です。
「梅え」は「うめえ」=「上手え」ということなのでしょう。自画自賛ならぬ自陶自賛にはつい苦笑してしまいます。手で底部を掴んで釉薬に浸したのか、指の跡のような掛け残しが認められます。これもまた一つの景色と言えるでしょう。